ゴキブリを見失ったら!? 直後の対処と翌日から注意すること
「今まさにそこにゴキブリがっ!!…と思ったら見失った…」
家の中でゴキブリを見つけても、駆除する前に見失ってしまう……駆除できず、また突然ゴキブリが出てくることを考えると、ゆっくり眠ることもできない。ご家庭でそんな体験をされた方も多いのではないでしょうか。
「ゴキブリを1匹見つけたら、100匹はいる」と言われているくらいだから、もっといるかもしれない。不安は広がる一方です。
今回は、ゴキブリを見失った時の対処法や発生させないための予防策を紹介します。
まずはここを探してください。 ゴキブリが隠れやすい場所
ゴキブリは、水気がある場所や湿度の高い場所、暖かくて暗く、狭い場所を好みます。人の目に届きにくい場所が多く、ゴキブリを見失った際は、以下の場所に注意して探すと見つかる可能性が高くなります。
家電の下や裏、隙間
使用中や使用直後の家電製品は熱を持っていて暖かいため、家電の下や裏にはゴキブリが隠れていることがあります。いつも暖かい冷蔵庫の裏は、ゴキブリが好む場所です。リビングや居室では、テレビやパソコン本体の裏側に潜んでいる可能性もあります。
家具の裏や隙間
わずかな隙間があれば、ゴキブリは入り込むことができます。本棚の裏やソファーの下など、家具と壁、家具と床との間にある隙間は、暗くて見つかりにくいため絶好の隠れ場所となります。
ゴキブリは振動に反応するので、家具を動かしてみると出てくることがあります。暗くて探しにくい場所は、懐中電灯を使用するとよいでしょう。
エアコンの中や裏
ゴキブリのエサとなるホコリや塵が溜まりやすいエアコン内も、隠れ場所の一つです。フィルター部分や、本体の裏側に隠れていることが多く、エアコンを稼働させると、音や風に反応して出てくることがあります。
天井
ゴキブリは動きが素早いので、短時間で床から壁をつたって天井まで逃げることも可能です。天井にはなかなか目がいきにくいですが、ゴキブリが張り付いている可能性もあるので、注意して探してみましょう。
壁にかけた服の中や裏
壁などに、洋服をかけている方もいるでしょう。見失ったゴキブリは、洋服と壁の間や、洋服の中に隠れている場合もあります。
観葉植物の中や周辺
玄関やリビングに置いている観葉植物は、水気があり、ゴキブリの居場所になります。植木鉢の裏や下のくぼみに入り込んでいる場合もあります。観葉植物の周辺も含めて、探してみましょう。
下駄箱の中
下駄箱の中は暗くて湿気があり、ゴキブリが好む環境です。ゴキブリが逃げ込んでいるかもしれないので、下駄箱の中、靴の中までしっかりと探してみましょう。
トイレ
トイレは、水気が多く特にゴキブリが集まりやすい場所です。ドアの下にある狭い隙間から侵入し、ゴミ入れや便座の裏側、貯水タンクの中などに隠れていることがあります。注意して探してみましょう。
ゴキブリが見つからなかった時の対処法と駆除の仕方
上記のような場所を探しても、見失ったゴキブリが見つからなかった場合、まずは一旦、冷静になりましょう。ゴキブリは人間の気配を感じることができるので、危険を察知すると遠くに逃げてしまいます。
騒がずに気持ちを落ち着かせて、見失ったゴキブリを駆除する方法を考えましょう。
静かに、気配を消し、そっとドアを閉めましょう
ゴキブリは空気の動きを察知できる昆虫です。腹部後端に生えている尾毛で空気の動きを認識し、1.5メートル/秒という速さで逃げることができます。そのため、騒がず、音を立てないようにして、気配を消します。そして、逃げたゴキブリが他の部屋に移らないようにドアを閉めましょう。
駆除用の製品をとり、使用する
気配を消し、静かに見失った場所に近づいて殺虫剤を使用します。ゴキブリは見失った場所の奥に潜んでいることがあるため、奥にも殺虫剤を使用しましょう。殺虫剤の作用で興奮して異常に動きが活発になったり、逆に動きがにぶくなったゴキブリが出てくる可能性があります。
ただし、ゴキブリを1匹見つけたら他にもいる可能性が高いです。部屋のどこかで潜んでいるゴキブリには、くん煙剤がおすすめ。部屋を閉め切りくん煙剤を使用すれば、部屋のどこに隠れていようとも一網打尽です。
見失ったゴキブリをそのままにしておくと……
見失ったゴキブリはそのまま放置しないでください。ゴキブリは想像を超える繁殖力で増殖します。また、ゴキブリのいる環境は非常に不衛生で、病気を引き起こす原因にもなります。
脅威の繁殖力
ゴキブリのメスは1度の交尾で何度も産卵でき、冬でも、比較的温暖な場所であれば1年を通じて繁殖します。ゴキブリの卵は、卵鞘(らんしょう)と呼ばれる、複数個の卵が納められているカプセルとして産み落とされます。卵鞘はとても硬い殻におおわれていて、殺虫剤の薬剤がなかなか届きません。卵の駆除は非常に難しいです。
一般家庭でよく見られるクロゴキブリは、7~10日の間隔で、20~30個の卵の入った卵鞘を産みます。チャバネゴキブリは、10~20日の間隔で、20~30個の卵の入った卵鞘を産みます。ゴキブリは成長も早く、ふ化してわずか数週間で卵を産むことができる個体も存在します。
このように、驚異的なスピードでゴキブリは繁殖していきます。
病気やアレルギーの原因に
ゴキブリは見た目が気持ち悪いだけでなく、体の表面には病原菌を含んだ細菌や雑菌がまとわりついており、非常に不衛生です。ゴキブリが移動するたびにさまざまな病原菌を運び、病気を引き起こす原因にもなります。
また、ゴキブリの糞や死骸は、ぜんそくなどのアレルギー疾患を引き起こすこともあります。ゴキブリの数が増えれば増えるほど感染の確率も高くなるので、対策は必須です。
ゴキブリを見失った時は放置しないで、しっかり駆除しましょう。
ゴキブリを発生させない、翌日からできる対策・予防方法
ゴキブリを見失ったまま翌日を迎えてしまった方に、今後ゴキブリを発生させないための対策・予防策を紹介します。
侵入経路をしっかり塞ぐ
ゴキブリの侵入経路は、玄関や窓、排水溝、換気口などの小さな隙間です。玄関や窓はしっかりと閉め、隙間がある場合には市販のテープやシートなどで埋めましょう。排水溝にはフタをし、換気口には専用フィルターなどを設置すると効果的です。
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隠れているゴキブリまで駆除、くん煙剤
ゴキブリを駆除するにはさまざまな方法がありますが、隠れているゴキブリまでしっかり駆除するには、殺虫成分を含む煙や霧が部屋の隅々まで行き渡る「くん煙剤」が適しています。くん煙剤は、用法・容量を守れば、小さいお子さんやペットがいるおうちでも使用できます。
なお、卵鞘には、くん煙剤の薬剤が届きにくいため、くん煙剤の使用後、卵がふ化するタイミングを狙って再度使用すると徹底駆除に効果的です。
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設置型、まちぶせ型で予防
他にも、ゴキブリの好む臭いでおびき寄せて、駆除する設置型、まちぶせ型の製品もおすすめです。
設置型は、殺虫成分を含んだエサを食べたゴキブリが巣に帰り、そのゴキブリの糞や死骸を他のゴキブリが食べることで、連鎖的な殺虫効果が見込める製品です。まちぶせ型は、前述したゴキブリの隠れていそうな場所にあらかじめスプレーをすることで、その上を通ったゴキブリを駆除してくれます。どちらも発見できていないゴキブリに対し駆除効果を発揮し、ゴキブリとの遭遇機会を減らしてくれますよ。
ゴキブリを一網打尽、くん煙剤が効果的!
ゴキブリを見失っても、そのまま放置するのは禁物です。ゴキブリが隠れやすい場所をしっかりと探し、徹底駆除しましょう。
ゴキブリ対策にはさまざまなタイプの製品がありますが、ゴキブリのみならず、その他の害虫も一網打尽にできる「くん煙剤」は、強い味方となります。直接ゴキブリを追いかけて退治することに抵抗がある方にもおすすめです。
とはいえ、小さなお子さんやペットに影響がないか、心配ですよね。バルサンのくん煙剤は、使用方法を守れば、小さなお子さんやペットがいても、安全にお使いいただけます。
しっかりと対策をして、ゴキブリの恐怖におびえることのない清潔で快適なくらしを実現しましょう!