冬に感染症が流行するのはなぜ? 原因や注意したい感染症を紹介

昼夜の寒暖差が激しく、冬の到来を肌で感じる今日この頃。
寒くなるにつれ心配になるのが感染症です。今年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行も継続しており、感染症の予防には特に注意が必要でしょう。

そもそも、なぜ冬に感染症が流行するのでしょうか?
今回は、冬の感染症について、原因や種類、予防と対策を解説します!

冬に感染症が流行するのはどうして?

冬に感染症が拡大するのはなぜか
冬に感染症が流行する原因には、「環境の変化」と「免疫力の変化」の2点が挙げられます。

環境の変化

冬は気温・湿度が下がり、乾燥します。ウイルスは、気温16℃以下、湿度40%以下の環境で活性化するため、冬の気候はまさにウイルスが活発化する時期になります。ウイルスは、低温で乾燥した環境の中で長く生存し、感染力を強めるため、特に冬の期間は気を引き締めた感染症予防・対策、体調管理を徹底しなければなりません。

免疫力の変化

また、冬は人間の免疫力が低下することも原因のひとつです。寒さで体温が下がり、体の抵抗力が弱まります。冬は空気が乾燥しているうえに、夏に比べ積極的に水分を摂取しないため、体の水分が不足。喉や鼻の粘膜が乾燥し、感染に対する防御反応が弱まるため、ウイルスに感染しやすくなるのです。

湿度の低さは、咳やくしゃみに混ざる飛沫を乾燥させ小さくするため、飛沫に含まれるウイルスの空気中での浮遊時間も長く、感染拡大の原因になります。

冬の時期に気を付けたい感染症

冬の感染症
冬に流行する感染症について、その流行時期や症状概要を説明します。

インフルエンザ

インフルエンザは、例年11~12月頃に流行が始まり、1~3月にピークを迎えます。年によっては夏を過ぎた頃から感染者が増加する場合もあります。感染力は非常に強く、日本では毎年約1,000万人近くが罹患し、時に世界的な大流行を起こします。

突然の高熱、咳、鼻汁、悪寒、関節痛、倦怠感などの強い症状が持続。予防接種は任意ですが、接種することで発症を抑える、あるいは発症しても症状が軽い場合も多く、重症化を防ぎます。年齢に応じた接種回数の原則や、補助金制度もあるため、しっかり確認しておきましょう。

インフルエンザの流行時期はいつ?ピークは毎年違う?予防方法や症状を紹介

感染性胃腸炎(ロタウイルス・ノロウイルス)

ロタウイルス感染症は、乳幼児に感染しやすい胃腸炎です。冬から春にかけて流行しますが、ピークは4~5月頃です。突然の嘔吐に続き、白っぽい水のような下痢をおこします。嘔吐や下痢が続くと、体から水分と塩分が失われていき、脱水症状を起こします。

ノロウイルス感染症は、下痢、嘔吐などの症状が出る胃腸炎です。一年を通して発生していますが、特に冬に流行します。乳幼児のみならず、学童、成人にも多くみられ、感染しても免疫が持続しないので、再感染することもあり、注意が必要です。

RSウイルス感染症

RSウイルス感染症は、冬を中心に流行する感染症です。発症の中心は0歳から1歳の乳幼児です。咳、鼻汁などの後、気管支炎の症状が出て、呼吸困難など重篤な症状になることもあります。学童や成人でもかかりますが、再感染では症状が軽い場合が多いことから、気が付かずに乳幼児に移すこともあります。

そのほか、特に子供がかかりやすい感染症についても下記の記事にて紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!

子供がかかりやすい感染症を季節別に解説。感染した際の症状や対処法も紹介

どうなる、冬のコロナウイルス

新型コロナウイルス
新型コロナウイルス感染症についても、冬の感染拡大が懸念されています。他の感染症と同様に、気温が低く湿度が低い環境で感染が広がりやすいとされているからです。

また新型コロナウイルス感染症は、その他の感染症と感染経路で共通する部分があります。新型コロナウイルス感染症は、現段階では、咳・くしゃみ・会話などによる「飛沫感染」と、感染者との直接接触やドアノブ・スイッチなどを通した間接接触による「接触感染」が感染経路とされています。新型コロナウイルス感染症を予防することは、その他の感染症の予防につながります。

実際に、新型コロナウイルス感染症への対策として、密閉・密集・密接を避けること、マスク着用などの咳エチケットを守ること、ソーシャルディスタンスを保つこと、手洗い・消毒によるウイルス除去を徹底することで、インフルエンザの患者数が例年比で大幅に減少しています。

感染症の同時流行も視野に入れ、対策と予防を引き続き徹底しましょう!

感染経路の種類とは? シーンに合わせた適切な予防が大切です

冬の感染症から守る、予防と対策

感染症対策と予防
最後に、冬の感染症から自分と家族を守るための予防と対策を紹介します。

乾燥に注意し、湿度をあげましょう

冬に感染症が多い原因のひとつである乾燥。まずは感染源であるウイルスが活発化しないよう、乾燥に注意しましょう。冬には欠かせないエアコンの使用は、室内空気の乾燥を進めます。加湿器などを使用した湿度の調節を心がけてください。

濡れたタオルや洗濯ものを干したり、ストーブの上にやかんを乗せたり、観葉植物を置いたりすることも、乾燥防止効果があります。

冬の乾燥対策! 手荒れ防止や感染症対策でくらしをもっと快適に

免疫力の向上は、日々の生活習慣が鍵

感染症予防で重要なのは、体調をしっかりと管理することです。規則正しい生活、栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。

まずは、バランスのとれた食事です。筋肉・臓器、さらに免疫などの材料となるタンパク質、粘膜を強くし免疫機能を助けるビタミンA(β‐カロテン)やビタミンB2、免疫の重要な担い手である腸の環境を整える乳酸菌や食物繊維、リコピン・イソフラボンなど免疫細胞を活性化させるフィトケミカルなどを、しっかりと摂取しましょう。

そして、適度な有酸素運動は、免疫細胞を活性化させるために有効です。体操など軽い運動だけでも習慣化し、免疫力の維持に努めましょう。可能ならば、少し汗ばむ程度の運動を継続的に行うと、免疫機能の向上が期待できます。

また、身体を温めることも重要です。体温が高いと、リンパ球が増えて活性化し、免疫機能が高まります。身体が温まると血管が拡張して副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなります。身体を温める食材である根菜類、イモ類、しょうがなどを意識して食べましょう。また、シャワーだけで済ませず、ゆっくり入浴することがおすすめです。特に、免疫にとって重要な腸がある腹部を温めると免疫力アップが期待できます。

季節の変わり目に免疫力を高めるには? 食材、運動、睡眠など、オススメの生活スタイルを紹介

手洗い・マスク、基本の予防を忘れずに

手洗いの徹底とマスク着用は、感染症予防の基本です。

感染症の多くは、ウイルスや細菌のついた手で自分の眼や鼻、口を触ったり、食事をしたりすることで、それらのウイルスや細菌が体内に侵入し感染します。多くの感染症から身を守るためには、手からの侵入を防ぐ「手洗い」が非常に大切です。せっけんを使って手のひら、手の甲、指と指の間、爪先、手首まで丁寧に洗い、よく洗い流した後に、清潔なタオルで拭きましょう。


「マスク」の着用は、症状のない人が感染を防ぐためにしてもウイルスは通過するため、「ウイルスを防御する」ことに対してはほとんど意味がないでしょう。ただし、ウイルス保有者による周囲への飛沫感染、ウイルス・細菌の拡散は防げます。

マスクはウイルス保有者の飛沫を防ぐために引き続き着用し、小さな飛沫がただようような密閉した空間を作らないことを心がけましょう。

ウイルス除去・除菌剤を正しく使いましょう

ウイルス除去・除菌するために、私たちが一般的に手に入れることができるものは、消毒用アルコール(エタノール)、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水などです。アルコールは引火性がありますし、次亜塩素酸ナトリウムは強いアルカリ性ですので、いずれも取り扱いには注意が必要です。次亜塩素酸水は、安全性は高いですが有機物(汚れ)があると効果が減退するので、汚れを除去してから使用しましょう。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは名前が似ているため混同しがちですが、含まれている成分や取り扱いは全く異なるため注意が必要です。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム、混同してはいませんか? その効果の違いや注意点を解説

また、ウイルスの種類によって、成分効果に差が出てきます。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどは「エンベロープウイルス」と呼ばれ、エンベロープという膜で覆われています。膜が壊れることで失活するため、比較的対処しやすいウイルスです。一方で、ノロウイルスなどは「ノンエンベロープウイルス」と呼ばれ、膜がありません。ノンエンベロープウイルスにはアルコールは効果が小さく、次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水など、塩素系の製品を使用する必要があります。

日常的になんとなくウイルス除去、除菌剤を使用している方の中には、もしかすると効果のない使用法を続けている危険性があります。ウイルス・細菌の基本知識を身に付け、効果的な対策を徹底しましょう!

新型コロナウイルスはエンベロープウイルス。その特徴は?エンベロープウイルスに有効な成分とは?

とはいえ、数ある消毒剤を選んだり、ウイルス・細菌の種類に応じた対策は、ちょっと気が引けますよね。

そこでおすすめなのが有効性・安全性・使いやすさの面で注目されている成分「クロラス酸」です。クロラス酸は、エンベロープウイルスにもノンエンベロープウイルスにも効果を発揮し、汚れた環境下でも活用できます。クロラス酸は、食品添加物としても認められている成分で、安全性も確認されています。さらに使用後は自然分解されるため、環境にも優しい成分です。

最近では新型コロナウイルスに対しての不活化効果も確認できました!

クロラス酸による新型コロナウイルスの不活化が確認できました

冬に備えて「バルサンプラス クロラスバリア」

今回は、冬の感染症について、基本知識と予防・対策を解説いたしました。

バルサンでは、感染症を予防するための研究を重ね、さまざまな商品を開発してきました。ウイルス除去・除菌には、クロラス酸配合の「バルサンプラス クロラスバリアシリーズ」がおすすめです。幅広いウイルスや細菌に効果を発揮し、手肌に優しい成分で安全性が高く、子どもがいる家庭でも安心して使用できます。

寒さと乾燥が続く冬ですが、適切に備えて、感染症から身を守りましょう。

小林寅喆(いんてつ)先生

この記事の監修者

東邦大学

小林寅喆(いんてつ)先生

東邦大学 看護学部 感染制御学 教授<br> レック株式会社 バルサン事業本部 技術アドバイザー<br>

レック株式会社

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