冬のゴキブリ対策! 隠れ場所や駆除方法を紹介
暑くて湿度の高い夏には、活発に動くゴキブリの対策をしている方も多いでしょう。それでは、寒くて乾燥する冬に、ゴキブリの対策はされていますか?姿は見えないけれど、どこで活動しているのか心配ではありませんか?
今回は、冬のゴキブリについて、隠れ場所や対策を紹介します。
冬のゴキブリの生活は?
夏の間、あれだけ私たちを悩ませたゴキブリ、彼らは冬の間はどのように過ごしているのでしょうか。
一般家庭でよく見られるクロゴキブリは、屋外で生息する性質を色濃くもっているため、多くの個体は幼虫で屋外にて越冬し春を待ちます。ただし、中には暖かい屋内で冬の間も活動を続ける個体もいます。
一方、飲食店やマンションなどでよく見られるチャバネゴキブリは、屋内でしか生息できないので、冬も「暖かくて、狭くて、暗い」場所で潜んでいます。夏ほど活発ではありませんが、冬でも活動しているのです。夏よりも隠れ場所に集中するため、ゴキブリの好む隠れ場所では、夏よりも密度が高くなることもあります。
黙っていると増殖…恐ろしいゴキブリの繁殖力
「ゴキブリを1匹見つけたら100匹いる」と言われますが、実際のゴキブリの繁殖力は、そんなものではありません。ゴキブリのメスは1度の交尾で何度も産卵でき、冬でも、比較的温暖な場所であれば1年を通じて繁殖できてしまいます。
ゴキブリの卵は、卵鞘(らんしょう)と呼ばれる、複数個の卵が納められているカプセルとして産み落とされます。卵鞘はとても硬い殻におおわれていて、殺虫剤の薬剤がなかなか届きません。卵の駆除は非常に難しいのです。
一般家庭でよく見られるクロゴキブリは、7~10日の間隔で、20~30個の卵の入った卵鞘を産みつけます。チャバネゴキブリは、10~20日の間隔で、20~30個の卵の入った卵鞘を産みますが、卵鞘が身体から離れると同時に幼虫が孵化してきます。
このように、ゴキブリを放っておくと、冬でも寒さにも負けず驚異的なスピードで繁殖していきます。考えただけで恐ろしくなってしまいますね。
冬にゴキブリが隠れている場所
冬の間、ゴキブリはどこに隠れているのでしょうか?ゴキブリは、暖かくて湿度の高い、暗い場所を好みます。冬の間、ゴキブリがどんな場所に隠れているのか、具体的に隠れやすい場所を紹介します。
家電の下や裏にひっそりと
家電は、使用中や使用直後、熱を持っていて暖かく、その下や裏までは掃除が行き届きにく居場所です。人目に触れにくいことから、ゴキブリにとって格好の住処と言えます。テレビ、冷蔵庫、洗濯機やパソコン本体の下や裏には要注意です。
段ボール
段ボールは、保温性に優れ暖かく、水分も含んでおりゴキブリの隠れ家になってしまいます。またゴキブリが卵を産み付けやすい場所でもあります。例えば、実家から届いた段ボールにゴキブリの卵が付いていて、室内に入ってくる可能性もあります。さらに、段ボールは、ゴキブリだけでなく、ダニ・ノミ・クモ・カビ・シロアリなどの住処にもなりますので、十分に注意が必要です。
エアコンにも注意
見落としがちですが、エアコンの中もゴキブリの隠れ場所の一つです。エアコンは、冬も暖かく適度な湿度があり、ゴキブリが好む環境です。フィルター部分や、本体の裏側に隠れていることが多く、エアコンを稼働させると、音や風に反応して出てくることがあります。エアコンをつけたらゴキブリが飛び出てきた…思わず悲鳴をあげてしまいそうです。
冬も油断禁物。ゴキブリ対策を徹底しましょう
暖かい場所に隠れて冬越するゴキブリに、どのように対処すればよいのでしょうか?ここでは、冬のゴキブリ対策を紹介します。
環境を整える
まずゴキブリが好む環境を防ぐ必要があります。寒くとも、こまめに窓を開け換気することは、新型コロナウイルス感染症対策とともに、ゴキブリ対策にも有効です。窓が結露している場合は、結露がなくなるまで換気を続けましょう。また、エアコンの除湿機能を活用することもおすすめです。
こまめな掃除を忘れない
ゴキブリが潜みそうな場所、家電製品や大きな家具の裏や下、エアコンの中などはしっかりと掃除しましょう。ゴミやホコリがたまっている場所は、ゴキブリにとって好環境です。ゴキブリは生命力が強く、いわゆる食品だけでなく、基本的に何でも食べます。ゴミやホコリも食べ物になるのです。
また、ゴキブリや他の害虫の格好の住処である段ボール。畳んで重ねたまま放置してしまいがちですが、できる限り家の中には置かないようにし、こまめに資源ゴミに出しましょう。
エアコン掃除は害虫に注意! ゴキブリやカメムシとは無縁の生活を
生ゴミは正しく処分
生ゴミには湿気もあり、臭いを発生する微生物が活発に活動しています。ゴキブリも生ゴミを求めてやってきます。生ゴミは放置せずにすぐに捨て、キッチンを清潔に保ちましょう。捨てる際には、しっかりと水分を切ることが大切です。新聞紙でくるむと、水分を吸収してくれ、微生物の繁殖を防ぐことができます。また、生ゴミを捨てるゴミ箱を、蓋付きにすると、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
生ゴミの正しい処理方法。臭いや虫の発生を防いでくらしをもっと快適に!
駆除剤の使用
ゴキブリの発生を防ぐ方法を紹介してきましたが、ここでは見つけたゴキブリの駆除方法を紹介します。ゴキブリが活動的な季節に比べ、冬はゴキブリを一網打尽にする絶好の機会でもあります。
ゴキブリを駆除するにはさまざまな方法がありますが、隠れているゴキブリまでしっかり駆除するには、殺虫成分を含む煙や霧が部屋の隅々まで行き渡る「くん煙剤」が適しています。なお、卵鞘には、くん煙剤の薬剤が届きにくいため、くん煙剤の使用後、卵がふ化するタイミングを狙って再度使用すると徹底駆除に効果的です。
他にも、ゴキブリの好む臭いでおびき寄せて駆除する「設置型」、「まちぶせ型」の製品もおすすめです。設置型は、殺虫成分を含んだエサを食べたゴキブリが巣に帰り、そのゴキブリの糞や死骸を他のゴキブリが食べることで、連鎖的な殺虫効果が見込める製品です。まちぶせ型は、前述したゴキブリの隠れていそうな場所にあらかじめスプレーしておくことで、その上を通ったゴキブリを駆除します。どちらも発見できていないゴキブリに対して駆除効果を発揮し、ゴキブリとの遭遇機会を減らしてくれますよ。
効率よくゴキブリを退治するために、ゴキブリが潜んでいそうな家電の下や裏、ゴキブリの通り道となりそうな場所などに、ゴキブリの駆除剤を重点的に置きましょう。
冬のゴキブリ対策にも「バルサン!」
ゴキブリ対策にはさまざまなタイプの製品がありますが、ゴキブリのみならず、その他の害虫も一網打尽にできる「くん煙剤」は、強い味方となります。直接ゴキブリを追いかけて退治することに抵抗がある方にもおすすめです。バルサンのくん煙剤は、使用方法を守れば、小さなお子さんやペットがいても、安心してお使いいただけます。
また、「設置型」の商品としてはゴキブリの卵鞘まで効果がある「バルサンGキャップ 屋外用プランツカバー」など、「まちぶせ型」の商品としてはスプレータイプの「バルサンまちぶせスプレー」などさまざまな製品をご用意しています。効力や特徴は製品によりそれぞれ異なりますので、家庭に合ったものをご使用ください。
冬の間にしっかりとゴキブリ対策をして、清潔で快適なくらしを実現しましょう!
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